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意研究会主催 第7回フォーラム(4/25開催)

セミナー 

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詳細 4/25にIOC株式会社様の協賛にて「床・意研究会主催 第7回フォーラム」を開催致しました。 床・意研究会とは、建築における床の意味や意匠について、いろいろな建築家やデザイナーの皆さんと話し合ったり、フォーラムを開いたりする研究会です。 今回は、建築家の千葉学様と手塚貴晴様のお二方に、建築における床の意味と意匠について語っていただきました。
開催要項 4/25 床・意研究会主催 第7回フォーラム  >>
スピーカー

■スピーカー

手塚 高晴 (てづか たかはる)氏
建築家/(株)手塚建築研究所代表/東京都市大学教授
千葉 学(ちば まなぶ) 氏
東京大学大学院工学系研究科 教授/建築家

■モデレータ

中崎 隆司氏
日時 2019/04/25(木)18:30 ~ 20:00
会場 イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA [2Fセミナールーム

◎手塚 高晴氏による「床」をテーマとした講演

手塚氏は幼稚園の設計に関わった際、屋根の上を園児が遊べる様にデッキを敷いた案件を紹介。

人の動きをや流れを「床」を設けたことによって、変えることができた経験をお話頂きました。

また、自宅の床には無垢材を使用しており、無垢材ならではの湿度変化による材質の縮みやヤニ等の取り扱いの難しさや、その良さについてご家族の話を交えながらユーモラスに解説頂きました。

参加者は、手塚氏の話に熱心に耳を傾けていました。

◎手塚 高晴氏による「床」をテーマとした講演

千葉氏はまず盲導犬の訓練施設建設の案件について紹介をいたしました。

訓練施設の床を用途に合わせて仕様を変更したことろ、施設を訪問した視覚障害者の方より、「足の裏の感覚で今どこにいるかが解る」と言ってもらい、床が歩行感に与える影響を強く感じた経験を語って頂きました。

また復興住宅の建設に関わった際には、ハウスメーカーと共同での建設の為、制約が多くある中で全ての住宅をつなぐ「床」をつくることで、よりコミュニケーションを活性化することに成功した事例も紹介頂きました。

参加者は、千葉氏の話を興味深く聞ていました。

◎トークセッション

中塚氏と千葉氏に加え、モデレータに中崎氏を迎えたトークセッションを開催いたしました。

トークセッション後の質疑応答では、参加者より「お二人が考える床の意義について教えて欲しい」との質問がありました。

千葉氏からは、「家はクローズ(プライベート)のもの。もう少しオープンなものでもいい、ここからここまでが中、ここからここまでが外という境界線を床によって曖昧にしたい。」

手塚氏は「床は歩く為ではなく、転がる・座るためのもの。一つの家具として捉えている。床における段差はそこで誰が何をするのかを考え、すわる人の体型に合わせてつくる」と回答されていました。

生活の中に当たり前にある「床」は、設置される場所や素材感によって訪問される人の意識を大きく変えることができ、コミュニケーションを活性化させることができることを学べたフォーラムになったと思います。

「床」という一つのキーワードを通して、手塚氏と千葉氏の捉え方が大きく異なっているのも印象的でした。



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